本記事では、日本国内のやまももの収穫量 都道府県ランキングを詳しく解説します。データは農林水産省「令和5年産 作況調査(果樹)」の確報(2024年3月公表)に基づいており、前年との比較、世界主要国との生産量の違い、国内での栽培課題や市場の将来性までを網羅しています。
やまももの収穫量ランキング【都道府県別】
順位 | 都道府県 | 収穫量(t) | 全国シェア(%) |
---|---|---|---|
1位 | 高知県 | 150 | 85.7% |
2位 | 徳島県 | 18 | 10.3% |
3位 | その他 | 7 | 4.0% |
合計 | — | 175 | 100.0% |
やまももの収穫量は高知県が全国の8割以上を占めており、圧倒的なシェアを誇ります。徳島県がそれに続きますが、全体としては地域が限られた果実であることがわかります。
※出典 農林水産省「令和5年産 作況調査(果樹)」
やまももの収穫量を前年比較
年度 | 収穫量(t) | 前年比(%) |
---|---|---|
令和4年 | 180 | — |
令和5年 | 175 | -2.8% |
令和5年の収穫量は前年比で約3%減少しました。気候の影響や樹齢の高まり、担い手不足が背景にあると考えられます。特に開花期の天候不順は、結実率の低下につながる要因の一つです。
日本のやまもも生産量の実態
やまももの国内年間収穫量は約175トンで、主要果実(りんご約80万t、みかん約60万t)と比べるとニッチな果実です。地域的にも四国・南九州を中心とした限られたエリアで生産されています。
また、加工用としての需要(ジャム・果実酒など)が主であり、生食市場では比較的流通量が少ないことも特徴です。
やまももの世界収穫量ランキング
順位 | 国名 | 生産量(t) | 備考 |
---|---|---|---|
1位 | 中国 | 700,000 | 最大の生産・輸出国 |
2位 | インド | 40,000 | 主に加工用途 |
3位 | ベトナム | 15,000 | 多様な品種あり |
4位 | タイ | 5,000 | 地元消費が中心 |
5位 | 日本 | 175 | 高品質・地域限定生産 |
やまももは中国が圧倒的な生産国であり、全体の9割以上を占めています。日本は生産量では少ないものの、品質や独自のブランド品種による差別化が図られています。
やまももの栽培状況と収量向上への課題
やまももは温暖な気候を好み、高知・徳島・鹿児島などで露地栽培されています。代表的な品種には「実生」「瑞光」「紀州大実」などがあります。
主な課題と対策
- 霜害・裂果 開花期や収穫直前の天候リスクにより品質が低下
- 高齢化・担い手不足 後継者の育成が課題
- 病虫害 ヤマモモシンクイガなどへの対応が必要
- 技術導入 選果や防除におけるスマート農業の活用が期待されます
地域団体によるブランド化・新品種育成も進められており、安定生産への取り組みが継続しています。
日本産やまももの将来性
やまももは、地域資源としての価値が高く、以下のような展望があります。
- 地域ブランド化 「高知やまもも」「阿南やまもも」などの地名ブランドによる付加価値化
- 観光農園・体験型収穫 6次産業化として注目されている
- 加工需要の増加 ジャム、リキュール、菓子などへの用途が拡大
- スマート農業 樹勢・熟度管理へのドローン・センシング技術の導入が期待される
今後は高付加価値戦略と輸出市場の開拓が鍵となります。
やまももとは?|栄養価・品種・食べ方・特徴まとめ
やまももは、ヤマモモ科ヤマモモ属の果樹で、赤紫色の果実が特徴です。果肉部分を食用とし、酸味と甘みのバランスが取れた風味があります。
- 主な栄養素 ビタミンC、アントシアニン、クエン酸など
- 品種例 実生(みしょう)、瑞光、紀州大実 など
- 食べ方 生食、ジュース、ジャム、果実酒、冷凍加工 など
- 用途 家庭用・贈答用・観光農園向け・地域イベントなどにも活用
古くから薬効や観賞用としても親しまれてきた果実です。
やまももに関するよくある質問【FAQ】
Q1 日本のやまももの生産量は?
A1 令和5年は約175トンで、主に高知県を中心に生産されています。
Q2 やまももの主な生産地は?
A2 高知県が全国シェアの8割超を占めており、徳島県、鹿児島県が続きます。
Q3 やまももの収穫量は前年と比べてどうか?
A3 前年(180t)に比べて2.8%の減少となっています。
Q4 世界一のやまもも生産国は?
A4 中国が圧倒的な生産量を誇り、世界の9割以上を占めています。
Q5 日本はやまももを輸入していますか?
A5 一部の加工品においては中国産が輸入されていますが、果実としての輸入は限定的です。
Q6 やまももの価格はどのくらいですか?
A6 生果での流通は少なく、旬の時期に1パック500〜800円前後で販売されることが多いです。
Q7 やまももは家庭で栽培できますか?
A7 温暖な地域であれば庭木としての栽培が可能です。苗木は園芸店などでも販売されています。
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