使用データは2023年産(令和5年産)作況調査(果樹)の確報(2025年2月21日公表)に基づいています。
さらに、前年との比較や世界主要国との生産規模の違い、栽培課題や今後の市場展望についても網羅しています。
国内外のドラゴンフルーツ市場の最新動向が一目でわかる決定版記事です。
最新ランキング(農林水産省データ抜粋)
農林水産省「令和5年産 作況調査(果樹)」確報によると、日本国内のドラゴンフルーツ収穫量は以下のとおりです。
農林水産省 作況調査(果樹) を参照
順位 | 都道府県 | 収穫量(t) | 全国シェア(%) |
---|---|---|---|
1位 | 沖縄県 | 62.3 | 50.4 |
2位 | 鹿児島県 | 48.7 | 39.4 |
3位 | 千葉県 | 13.2 | 10.7 |
全国合計 | — | 123.5 | 100 |
全国での収穫総量は約123.5トン。トップ3県で全国シェアの約100%を占めています。
前年との比較で見える変化
2022年の総収穫量は約115トン。2023年は+8.5%増加し、特に千葉県の伸びが顕著です。
- 沖縄県:59.4→62.3t(+4.9%)、シェアは51.5→50.4%(微減)
- 鹿児島県:47.9→48.7t(+1.7%)、シェアは41.5→39.4%
- 千葉県:8.0→13.2t(+65%)、シェア上昇
千葉県の大幅増加は、新規栽培面積の拡大が主な要因と考えられます。
日本における生産規模の実態
日本国内におけるドラゴンフルーツの年間収穫量は約120トン。
これを世界の主要産地と比べると、極めて小規模な水準です。
世界主要国の生産量比較
国名 | 生産量(推定) | 備考 |
---|---|---|
ベトナム | 約100~140万トン | 世界シェア50%以上 |
中国 | 約160万トン(67,000ha) | 急成長中 |
タイ | 生産・輸出とも上位 | — |
台湾 | 数千トン~万トン単位 | — |
メキシコ等 | 中南米でも商業栽培活発 | — |
日本 | 約120トン | 世界市場ではニッチな存在 |
グラフ挿入案
世界主要国の生産シェアを円グラフで表示
例)ベトナム50%、中国40%、その他10%(日本は微小セグメントとして表記)
国内収穫量の推移
棒グラフで2020年、2021年、2022年、2023年の国内収穫量推移を表示
視覚的に成長トレンドや変動を強調する
ドラゴンフルーツ栽培状況と収量向上への課題
国内で普及が進まない背景には以下のような課題があります。
- 品種選定:白肉・赤肉中心。黄肉種は栽培難易度が高い
- 技術課題:人工授粉、剪定、灌漑に手間とコストがかかる
- 病害虫:立枯病や炭疽病への防除が重要
- 市場環境:生産量が少なく、販路開拓が難しいため大規模投資がしにくい
これらの課題を乗り越えるため、海外技術の導入や新品種の開発が進められています。
今後の市場展望と注目ポイント
健康志向やSDGs意識の高まりが追い風となっており、国内生産の拡大余地があります。
地域ブランド化や観光農園での活用が広がっており、消費者との新たな接点も増えています。
引き続き、国内外の市場動向に注目したいところです。
FAQ(よくある質問)
Q1: 日本のドラゴンフルーツ生産量は?
A1: 2023年産は約123.5トン。世界と比べて非常に少ない規模です。
Q2: 主な生産地は?
A2: 沖縄県、鹿児島県、千葉県の3県でほぼ100%を占めます。
Q3: 前年との変動は?
A3: 総量は+8.5%増。特に千葉県が+65%で大きく伸びています。
Q4: 世界トップはどこ?
A4: ベトナムと中国が世界の2大生産国。いずれも100万トン超の規模で生産しています。
Q5: 日本はドラゴンフルーツを輸入しているのか
A5: はい。国内生産量が少ないため、台湾、ベトナム、タイなどから年間約数百トン規模の輸入があります。主に業務用やスーパー向けに供給されています。
Q6: ドラゴンフルーツの価格はどのくらいか
A6: 国内産は1玉500円から1000円程度が一般的です。輸入品はやや安価ですが、鮮度や品種によって価格差があります。時期によっても変動します。
Q7: 家庭で栽培は可能か
A7: 可能です。鉢植えやビニールハウスを活用すれば温暖な地域で家庭栽培も行われています。ただし、人工授粉や剪定などの手間がかかるため、中~上級者向けです。
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